Tp講師の谷口です。

今回はフンメルのトランペット協奏曲第2楽章を中心にレッスンしました。

音楽的に非常に難しい曲ですね。
色々な解釈がありますが、作曲時期が1795年以降、フランス革命後の曲で、様式もこの楽章に関しては後期古典的な1.3楽章とは異なるので、私個人はロマン派寄りの解釈です。

先ずはセオリー通りに。それが出来れば続いて表情豊かに。しかし、ターンやトリルは聴衆がびっくりしないように、ゆっくり落ち着いて演奏しましょう。

最後のカデンツァ気味の4回あるトリルの導音は、楽典的には全音がベターでしょうが、私的には半音が望ましいと思います。

楽典上の正しさと聴感上の正しさは必ずしも一致しません。

美しく演奏しましょう。